第164回例会
2023年9月21日開会
通算164回
ネット例会報告
開催日
2023/9/21
※例会開催日はです。
開会点鐘・歌の斉唱
君が代
四つのテスト
会長挨拶
本日は、お手元に三枚ほど資料があるかと思います。最近はインボイスの導入時期が 迫っていていますが、その関係でよくいろいろな方から質問を受けます。逆に皆さんの会社にも8月頃から振込手数料についての案内が取引先から届いたりしているのでないでしょうか?皆様には弊社のお客様から頂いたものを参考としてお配りしています。 振込手数料は、お客様が負担してくださいという内容なんですが、日本は昔から売る方が暗黙の了解で負担してきた料金だったんですが、法律的には買い手側で負担すべきということになり、会社ルールを変更し、ここ数か月で皆さんの手元にも案内が届いているのではないかと思います。 例えば、私のお客様の中にも取引が月に100件以上あり、振込手数料だけで何万円にもなってしまうケースがありました。年間計算したら100万円を超えるようなことも予想できます。 これを機に振り込み件数が多い会社は、検討してみてもいいのではないでしょうか。 もう一つですが、9/13の日経新聞に載っていた記事で、国税庁のインボイスにあたっての税務調査についての記事がありました。いろいろ書いてあるのですが、要するに記帳に関しては当分の間は細かいことは言いませんよ。安心してください。というような内容になっています。 業務的にも現場では記帳についてはあまり細かく言ってこられなかったのでです。 この話で私が何が言いたかったかというと、普段からお客様の税務調査に立ち会いますが、今までの経験上、今後も記帳については現状と変わらないだろう思っています。私の事務所に所属する、ある女性の税理士がいるんですが、その方は税務調査で現場に出向くことが少ない関係で現場の事をあまり知らないのですが、その方がインボイスの対応をしっかりやった方が良いということを私に提案してきました。 その時私は、現場経験の肌感覚から、概ね出来ていれば大丈夫だ。という見解を答えました。 ただ私は、その女性の税理士からきちんと対応する様咎められました。 あとからその話を考え直し、正しいことを言っている方に、いい加減な 回答をしてはいけない。と感じました。 そのことから翌日反省し、その女性税理士に謝りました。普段仕事以外で、この宮の杜ロータリークラブでも加藤幹事等に厳しく言われることもありますが、正しいことを言われているので素直に聞かないといけないと再認識しました。皆様も身の回りに正しいことを言ってくれる人がいたら大切にしましょう。
幹事報告
●10/24(火)に23-24年度ロータリー女性の集いパートⅠが開催されます。
場所は名鉄グランドホテルです。
10/2が締切となりますので、参加頂ける方は事務局までお申込みください。
●青少年奉仕事業、モンゴル村で稲刈り体験の出欠が始まっております。
回答期限は9/29となっておりますので、お早目に回答をお願い致します。
●来年1/25の職場見学の出欠も始まっております。浜岡原子力発電所へ見学へ行きます。こちらの回答期限は明日となっておりますので、未回答の方は回答をお願い致します。
●次回例会は10/5(木)18:00~20:30@若宮の杜迎賓館となります。
夜間例会となります。会場などお間違えのないよう、よろしくお願い致します。
委員会報告
出席委員会 現王園陽子委員より
・出席率(出席免除者3名含む) (今回) 第164回例会(9/21) 当日出席率:/45名 65.21% (前回) 第163回例会(9/7) 当日出席率:43/67名 100%
出口茂より 小端さま、大羽様、本日はありがとうございます。 卓話よろしくお願い致します。 新会員の皆様、本日は宜しくお願いします。 高橋勝之より 保科さん、石塚さん、張さん、入会おめでとうございます。 不破直行より 今日、野球部の初練習です。 天気があやしいですが、宜しくお願いします。 加藤謙一より 野田キャプテンありがとう! 大塚真次郎より 三輪ちゃん、お大事にして下さい! 田中吉彦より 例会前に「神」に出会いました。 「たいせいかん」(店名)最高でした。ありがとうございました。 浅野慎之、 大野将義より
第164回例会を祝して
その他
~入会式~
左から
保科朝子氏(ほしなともこ) 張東紅氏(ちょうとうこう) 石塚雄一氏(いしづかゆういち)
~卓話~
事業構想大学院大学
専務理事 小端 進 氏
皆さん、こんにちは。
本⽇はお招き頂きまして誠にありがとうございます。当初は名古屋の責任者の⼤川がお話をさせて頂く予定でしたが、流⾏り病にかかってしまいましたのでピンチヒッターとして参りました。わたくしは株式会社宣伝会議に在籍中に名古屋本部⻑として本学へ携わらせて頂き、2019年の4⽉に名古屋を開校した折は責任者として携わって参りました。
本学は2011年10⽉に⽂部科学⼤⾂の認可を頂いて学校法⼈を設⽴し、2012年4⽉に東京の表参道に開学致しました、社会⼈向けの⼤学院となっております。ビジネススクールの1つではございますが、MBAではなくMPD(マスターオブプロジェクトデザイン)という学位、⽇本語では事業構想修士という学位を授与しています。事業の根本のアイデアから発想して、理想となる事業構想を考え、実現可能のアイデアを膨らませ構想計画を構築することを⽬的としたクリエイティビティを重視した⼤学院になっております。新しい事業を考えていくというのは、天才によるものではない。いろんな環境設定の中から作り出していく、周囲環境の中から作り出していくもので、そういう中で思い描く創造というのは⾮常に⼤事ではないかと考えています。そして、思いつきや閃きをビジネスモデルなどに紐を付けていく構想案、そしてその構想案というのは仮説ですから、実際に仮説が本当にうまくいくかどうかという机上の検討ではなく、実際に未来のお客様に仮説の案を持っていって仮の営業をしていく、そういった実践的なフィ ールドリサーチをさせています。そしてある程度確信を得たら構想を受け⼊れ、まとめ上げて社会に広めていくところまでを対象にしている⼤学院になっています。
新規事業担当者、⾃分の会社で新規事業をやってみたい、事業を変⾰したい・進化させたい経営者の⽅、事業承継者、承継者の⽅は、意外と承継者という⾔葉を嫌がる⽅が多く、第⼆創業、第三創業なんだといった意識の⽅に多くお越しいただいています。また、ベンチャーを⽬指す⽅、そして地域活性を志す⽅、こういった⽅々もいらっしゃいます。⼤学院は全国5校舎あり、教授陣が108名所属をしております。さまざまな分野の第⼀⼈者を集めております。普通修⼠課程の場合は、卒業段階では修⼠論⽂をまとめ上げるのが普通ですが、本学は修⼠論⽂ではなく、実際に⾃分の会社でやることを前提とした構想計画書を作り上げて卒業していくものになっています。定期的に外部の認証評価機関の認証評価を受けないといけないのですが、2年前にその際とったアンケートがこちらです。修了生のうち半分ぐらいが実際に在学中で考えたことが実現した、あるいは実現しつつあるとのご回答をいただいております。本学は⾒栄えのいいきれいな事業計画書を書き上げることではなく、⼈の⼼を捉えて⼈を動かしていく、そして社会を動かしていく、そんな事業を作っていくことを⽬的とした⼤学院になっております。
設置法⼈は学校法⼈先端教育機構、こちらの学校法⼈では事業構想⼤学院のほかに社会構想⼤学院という⼤学を持っております。こちらは東京の⾼⽥⾺場にある⼤学院でございます。本学事業構想⼤学院大学は事業構想研究科事業構想専攻の⼀研究科⼀専攻になっています。校舎は東京の表参道、東京メトロ、東京地下鉄の表参道駅から徒歩1分という交通が便利な場所にございます。もし東京にお越しの際、表参道周辺にお越しの際にはぜひお⽴ち寄りいただければと思います。それから2018年の4⽉に⼤阪を開校。⼤阪はグランフロント⼤阪にございます。そして同じ年に2018年の4⽉に福岡校を開校。福岡校は現在博多駅直結のビルに⼊居させていただいております。そして、散々名古屋とばしと⾔われました。翌年、2019年の4⽉に名古屋校を開校させていただいております。こちらは名古屋駅の真上にありますJRゲートタワーの27階に⼊居させていただいております。また、昨年の4⽉にネクスコ東⽇本様の多⼤なご協⼒をいただいて、仙台に開校しております。仙台はJR仙台駅直結のビルに⼊居させていただいております。なぜこのように全国で⼤学院が開いているかといいますと、開学の理念に関係するところでございます。開学当時、失われた20年という⾔い⽅をよくされていました。1990年初頭は⽇本の企業が世界を席巻しておりました。国の競争⼒という⾯でも世界第1位でしたが、現在は34位まで落ちている。バブル崩壊とともに⽇本の企業の地盤沈下が続きました。それにとって代わるように、GAFAに代表されるような企業群が世界を席巻してきている。その違いは何かというと、⽇本の企業はどうしても今作ったものよりいいものを作ろうという技術⾰新、技術⾰新だけでやってきているのではないか。それに対して世界を席巻している企業は構想があったのではないか。構想というのは、理想の姿を描くことだと申し上げていますが、理想の姿を描いてその理想の姿を達成するための具体的なアイデアを出していく。そういった事業構想があるかないか、その違いが⼤きいのではないか。
今、⽇本全国で事業構想を考える⼈が出てくれば、⽇本の企業も地域も社会もさらにもっと活性化、進化するのではないか、そういう思いを持って開学しておりますので、こういったように全国に校舎を開かせていただいています。
また、⽉刊『事業構想』という雑誌を全国の書店で毎⽉1⽇に発売をさせていただいています。こちらはデジタル版もございます。よければぜひ⼀度ご覧いただければと思います。毎号いろいろな⽅々に取材をさせていただいております。また毎号47都道府県の特集を組ませていただいています。院⽣の⽅々が実際に在学中にいろいろ考えた構想を実現するために、この雑誌で取材している⽅々にアプローチしたり、⼈脈作りをしたりと役に⽴っています。本学は事業構想を考え構築する、育成するクリエイティビティを重視した、従来の学校を超えた新しい社会⼈⼤学院でございます。
なお、今年度からは⾮常に国の助成⾦が拡張されています。企業派遣でいきますと最大9割国から補助が出るというような制度ができています。ただ残念ながら、経営者の⽅、それから⾃治体の⽅などには助成⾦がない、というのが⼤きな問題になっています。そこに国も働きかけているところです。これも雇⽤保険の財源を活⽤された助成制度になっています。
昨年5⽉に経済産業省から未来⼈材ビジョンというもののレポートが発表されています。そちらでは必要とされる能⼒やスキルをかえて、職種や産業の労働需要を⼤きく変化させる可能性があるというふうにレポートされています。そして、その中において⼤事なことは何かということをまとめているのが、次の社会を形作る世代に対しては常識や前提にとらわれず、ゼロから⼀を⽣み出す能⼒、夢中を⼿放さず⼀つのことを掘り下げていく姿勢、グローバルな社会課題を解決する意欲、そして多様性を授与し、他者と共創する能⼒といった根源的な意識、⾏動⾯に⾄る能⼒姿勢が求められているとレポートされています。さらには新たな未来を牽引する⼈材が今求められている。それは何かというと、好きなことにのめり込んで豊かな発想や専⾨性を⾝につけ、多様な他者と共創しながら新たな価値やビジョンを創造し、社会課題や⽣活課題に新しい価値を⽣み出す⼈材である。
そういった⼈材は育てられるのではなく、ある⼀定の環境の中で⾃ら育つという視点が重要となるということをこのレポートでは⾔っています。こちらの未来⼈材ビジョンは経産省のホームページにもアップされていますので、もしご関⼼があればご⼀読いただければと思います。
ある⼀定の環境の中で、⾃ら育つという視点が重要となると申し上げましたが、本学では開学以前から⾃育ということをよく⾔っていました。本学を開学した理事⻑は、26歳からこれまで45年間で15の会社を創業し、そして1つの潰れそうになった会社を引き受け、16社の経営をしておりました。その理事⻑が常々⾔っていた⾔葉が⾃育というものです。ある程度のものに達するには、やはり教えることが⼤事だ、しかし本当に会社の中枢になる⼈材というのは育てられるものではないんだ、⾃ら育つしかないんだ、ということをよく⾔っておりました。そして⾃ら育つためには会社としては何ができるのか、⾃ら育つ環境をつくることなんだとよく⾔っていました。⾃ら育つ環境をどうやってつくるかというと、本気にさせることなんだ、本気にさせるにはどうしたらいいかというと、ある程度権限を委譲したり、新しい会社を任せていく。本気になれば誰だってできるようになるんだ、ということを常々⾔っていました。
本学では⾃育ということを⾮常に⼤事にさせていただいています。モチベーションということが⼀番⾃分⾃⾝を伸ばすには⼤切だという考えで、それを基づいてカリキュラムを組んでいます。
優秀な⼈ほど正解探し、模範解答探しになっていませんでしょうか。私は様々な企業やコンサル会社で研修などをやらせていただきました。ある銀⾏系の⼤⼿のコンサル会社の研修でマネージャー研修をやりました。なかなかいい研修で⾃ら気づきを体現するという研修でした。3⽇⽬ぐらいに中堅の男性のマネージャーがはっと明るい顔をして講師にそれはこうじゃないですかとハツラツと答えていました。素晴らしい研修だ、いいことに気づいたなと思って満⾜していました。それから2ヶ⽉後、実際の現場でまさに研修でやっていたようなことが起きました。私はおそらく彼が解決してくれるだろうと思って黙って⾒ていました。ところが彼はずっと黙って知らん顔をしていました。しばらく経ってもずっと何も喋らないので、そのまま流れてしまいました。疑問に思い、別室に呼び「君、なんであのとき⼝を出さなかったの?」「え、何のことですか?」「いや、何のことじゃなくて、研修でやったじゃない。まさに同じでしょ。」「え、何でした っけ?」「いや⾃分で⼿を挙げて気づいたじゃん。」「ああ、そうでした。そうでした。すいません。あのときは気づいたフリでした」研修というのはどうしてもゴール設定があって、そのゴール設定に基づいてカリキュラムを組んでいきますので、当然模範回答や正解があります。そうすると、優秀な⼈ほどその正解は何だろう、模範回答は何だろうということを予想してしまって、答えていく。はっと気づいたのが演技だったと、ああ、そういうものなのか、なかなか教育研修って難しいなと、そのときに感じました。学校⽣活の中で模範回答・正解がある中でやってきていますので、もしかしたら仕事の中でも模範回答・正解がある中でやってきている⼈も多いんじゃないかなと思います。しかし今、世の中はどんどん⼤きく変化をしています。脱炭素、デジタル化、いろんなメガトレンドがある中で、⼤きくしかも速いスピードで世の中が変わってきています。そういう
中では正解のない問題に挑戦していくような⼈材が必要じゃないかと考えています。本学はまさにその正解のない問題にチャレンジしていくんだということを教育として取り組んでいます。
本学ではおよそこういったカリキュラムは実際には70科⽬ぐらいあります。この中でも特に特徴的なのを簡単にご案内します。この科⽬群の特徴は「気づける」という素養を⾝につけるということです。気づける、それを⾝につけるとは何かというと、よくベンチャーで成功した⽅々は運がよかっただけなんだと思いがちではないでしょうか。私もついそういうふうによく思ってしまいますが、運も実⼒のうちとよく⾔います。多くの⼈がその落ちている運に気づかないで通り過ぎているだけじゃないだろうか。同じように事業の種は⾄る所に落ちているものじゃないかと思います。もしかしたら、このどこかに落ちているかもしれません。会社の中に落ちているかもしれません。
⽇々の⾏動の中に落ちているかもしれない。街の中に落ちているかもしれない。本学ではその落ちている事業の種に気づく、そういうことを⼤事にさせていただいています。まずは既成概念を脱却して多様な視点を⾝につけて物事を深く観察して、そして事業の種に気づいていける、そういったことをやっていく科⽬群になっています。
こちらはハーバードメディカルスクールのある実験になります。これは肺のMRIの写真ですが⾎清といって病気の種が⼩さいのがあるそうですが、それを24⼈の技師に⾒させるんです。最後の1枚は右上のところには実は踊るゴリラの絵が⼊っているんです。わざと⼊れています。素⼈に⾒せてもすぐに気づくようなゴリラの絵なのですが、24⼈中20⼈がこの血清よりもはるかに⼤きいゴリラの絵に気づかないで⾒過ごしてしまったといった実験結果です。専⾨家ほど、こういった⽇頃から物事をたくさんに⼤量に情報を受け取っていますので、効率よく物事を⾒ていこうという習慣があるそうです。それによって⼤事なものも⾒落としていくといったことがわかる実験になっています。⽇々仕事をやっている中で物事を効率的に処理しようとして、気づかないで通り過ぎていくことが多いのではないか。社会の変化をどう⾒ていくのかや、新しいテクノロジーはどうなっていくのか、そういったことを洞察していくような科⽬群をたくさん並べているというのが⼤きな特徴にな っています。
そして、どうしても社内の会議などでは、バカげたアイデアを⾔ってしまうと、何つまらないことを⾔っているのかと低い評価になってしまいがちです。本学は⾃由に発⾔ができるリベラルな場です。もしかしたら、ロータリークラブさんもそういったリベラルな場じゃないかなと思います。そういう場の中で思いつきのくだらないことでも、くだらないと思わずにどんどんアイデアを出していくことが⾮常に⼤切じゃないかと思います。アインシュタインは⼀⾒して⾺⿅げていないアイデアは⾒込みがないとか、ビル・ゲイツは⾃分が出したアイデアを少なくとも⼀回は⼈に笑われるようでなければ独創的な発想をしているとは⾔えないということを⾔っています。くだらないかなと思いながらもたくさんアイデアを出していく。そして本学の中では、アイデアを思いついたらどんどん⼈に話すんだということをよく⾔っています。
⼤学院の授業は、平⽇の夜間と⼟曜⽇にやっています。⼤体週に2⽇程度、皆さんにお越しいただいて2年間通っていただくというものになっています。平⽇は18時半から21時40分の2時限で、今はオンラインも活⽤して仕事場からでも授業にも参加できるという形をとらせていただいています。
そして本学は多様な教授陣がおりますが、それに加えていろんな豊富なゲスト講師も招いているというのも⼤きな特徴になっています。⾮常にゲストと近い距離間で授業をやっているというのも特徴的です。
修了時点では事業構想計画書を書き上げて修了していくというものになっています。事業構想というのは、在学中の2年間だけ考えるものではなく常に社会の変化とともに構想は考えていくものなので、修了後も活発に勉強会や研究会などをやっています。毎週⽔曜⽇に全国校舎で中継で、いろんな⽅を招いた講演会・講義をやっています。そういうものも卒業後もいつでも参加できます。毎週⽔曜⽇やっていますので、今回ご参加いただいている皆さまで⼀度⾒学してみたいなということがあればご案内いたします。いろんな⽅に来ていただいて、いろんな⾯⽩い話もしていただいていますし、質疑応答の時間をたくさんとっていますので、ぜひそういった交流の場としても活⽤いただければなと思います。
⼊学募集⼈員は全国で120名となっています。名古屋校は⼤体20名から25名くらいを想定しております。⼊学選考の出願資格は、4年⽣⼤学を出ていなくても実務経験があれば⼗分に出願資格がございます。また、経営学部などの勉強の経験がなくても⼗分に通うことが可能でございます。例えば、元プロ野球選⼿の愛知県出⾝の豊⽥⼤⾕⾼校出⾝の古⽊克明さんも⼊学されて卒業されています。実際に事業を⾃分で起こしてやっていらっしゃいます。学費は2年間で330万円ですが、助成⾦を使うと最⼤300万円まで国から助成が出る仕組みになっています。来年度から新しく事業承継コースが設置されます。親族の承継、あるいは第三者承継、あるいは第⼆創業、第三創業に特化した科⽬などを履修していただくコースも開設する予定になっています。
以上が修⼠課程のものになりますが、本学ではそのカルキュラムのエッセンスを⽣かす形でプロジェクト研究をやらさせていただいています。これは新規事業開発に特化した国内唯⼀の⼤学院でございますが、そちらに1年間に⽉2回程度来ていただいて勉強していくという⽣徒がございます。形態としては、研究テーマを定めて、そこに担当教員が1名以上ついてそこに10名から15名の参加者に集まっていただいて、1年間⼤体隔週で定例の研究会というのをやっていきます。定例の研究会というのは、1回たり4時間やらせていただいています。それがベースになっています。⼤きくタイプは2つございます。1つはテーマ型と呼ばれるものと、1つは⼀社型と呼ばれるものになっています。テーマ型というのは、⼀定のテーマを定めてさまざまな企業にご参加いただくもの。⼀社から1名から3名ほどご参加いただくもの。⼀⽅、⼀社型というのは、1つの会社あるいはグループから10名から15名出していただいて、⾃社の新規事業を考えていくとか、⾃社のイノベ ーションを考えていくとか、そういうことを⾃社のテーマに特化してやっていくものが⼀社型と⾔われるものになっています。例えば今年5⽉に⼤きく新聞に取り上げられたものとしては、⼤阪でや っている空⾶ぶクルマがいよいよ実⽤段階になってきています。それによっていろいろな事業が⽣まれてくるということで、空⾶ぶクルマをテーマにしたプロジェクト研究というものが進められています。テーマ型というのはいろいろなテーマでやっているものになっています。⼀社型はいろいろな業種でいろいろな段階を踏まえてコースを作っていくというものになっています。刺激を与えたい知識を提供しながら、⾃ら広い視野を持っていただいて、アイデアを考えてディスカッションして探究して、そして教員とか参加者同⼠でいろいろな議論をしながら壁打ちをしながらアイデアを出していく。
そういった繰り返しによって新しいアイデアを出せるような⼈材を育成しているというものになっています。
⼤事なことはモチベーションです。そのためにいろいろな仕組みを⽤いています。例えば参加者の⽅にはプロジェクト研究員という資格を付与させていただいています。こちらは国のJST、科学技術振興機構という機関がございますが、そちらに研究員としても登録でき、かつハードルはかなり⾼いのですけれども、国の科研費を持ってこれる。そういった⾝分を付与させていただいています。なぜそういった⾝分を付与しているかというと、これは研修ではない、皆さんは会社を代表してこの⼤学院に来て研究員として研究するんだ、研究なんですということを動機づけ、信念を持ってもらうためにそういったことをやっています。そして、⾝分証明書、そして名刺も貸与させていただいています。実はこの名刺を使うと、いろいろな⽅に会って、あえていろいろな話が聞けることを、皆さん⼤変なメリットとして感じていただいているというものになっています。新規事業を成功させるための⼤事な⼀つのポイントは新規事業をやるときは必ず多くの壁にぶつかってきます。必ずぶつかります。しかし、その壁を突破できるかどうかというのは、本当に熱意を持っているかどうか、パッションがあるかどうかでございます。本⽇お話しする予定だった⼤川というものは前職で新規事業を⽴ち上げたんですが、まさにこのとおりだった。本当に壁ばかりでした。それを突破できたのは、⾃分が考えたアイデアだったので突破できましたというようなことを⾔っていました。会社の派遣で⼈を出していただいて、必ず申し上げていることは、会社派遣であり、⾃分の会社の経営資源を使うのだが、本当に⾃分がやりたいこと、⾃分が好きなこと、取り組みたい社会テーマ、⾃分が本当に意欲を持ちたいテーマ、そういうことをテーマにして考えましょうと、それを会社を使って実現するぐらい、そういったモチベーションでやりましょうということを⾔っています。最終的には経営資源を使うので、⾃社のものに役⽴つようになっていく。そう
いったように取り組みさせていただいています。皆様も新しい事業を考えないといけないというときには、やはり好きこそ物の上⼿になれですので、やはり⾃分が好きなこととか得意なこととかそういうことから⼊っていくと、意外と新しい事業というのは成功するのではないかなと考えています。そしてユーザー観察、幅広い視野の獲得などいろんな⽅法などもレクチャーしながらトレーニングをしながらやっています。そして、先ほどご紹介した事業構想事例研究という、毎週⽔曜⽇にやっている科⽬なども⾃由に参加ができ、そういったものからいろんなビジネスモデルを学んで、たくさんの参加者、研究員同⼠で壁打ちを⾏ったりとか、あるいは1回の研究会にたくさんの教員が⼊ってきて、1対1でいろんな教員と壁打ちをやったりだとか、そういうことを繰り返しながら、とにかくアイデアを出して考え抜いてやっていくということをやっていきます。
また、1つの研究会は10名から15名なんですが、共同研究会という全国中継オンラインの参加が可能ないろんな研究会の⽅が集まって研究会の枠をこえて議論し合う、そういった研究会などもやらさせていただいています。これは⾮常に好評で昨年は年間4回の予定でしたが、今年から6回に増やしてやらさせていただいています。そしてやはり⼤事なことは、事業構想を考える上では、社会と経営資源、⾃分の思い、この三位⼀体になってこそ、初めて事業がうまくいくと考えています。そして、このプロジェクト研究の場合にはごらんのような要素をまとめ上げて修了していくというものになっています。いろんな分野の教員がいます。例えば、最先端医療の医師も教員としておりますので、そういった教員にもいろいろ相談しながら事業構想をまとめていくということをやらせていただいております。修了後もいろいろなフォローアップが無償です。
産官学連携という⾯では、最近は企業版ふるさと納税というものがございます。こちらは税額控除が拡張されており、最⼤で9割還付になっています。損⾦計上で3割落ちますがプラス6割税額控除されるという仕組みが今ございます。こちらを使って企業版ふるさと納税を使った産官学連携プロジェクト研究というものをやっています。これはある程度の利益を上げている企業が対象になりますが、企業版ふるさと納税という形で⾃社の本社本店がある場所以外の主たる事業所以外の⾃治体に寄付する必要がございます。例えば、新たに⼯場を作るだとか、新たに太陽光発電ビジネスやって、そこで⾃治体といろいろな連携を取る必要がある。そういうところで⾃治体と組みたいというような本社以外の⾃治体に寄付をします。それに対して寄付をしたときに、その中から⾃治体としては本学にプロジェクト研究を⽴ち上げてくださいという形で依頼を受けます。そして、その中でプロジェクト研究を⽴ち上げて、何名かは企業より人材を派遣して、何名かは募集して、何名かは⾃治体から参加する、といった形でやっていくものがあります。そして最⼤9割寄付⾦に対しては還付されるというものです。それを通じて、いろいろな地域との結びつきということを深めていくというものでございます。愛知県内の企業も何社か実際にこれを取り組んでやっていただいている企業がございます。中堅のメーカーさんですが、郡⼭に新しい⼯場ができますので、郡⼭市に寄付する形で⾃分のところの社員と、それから地元の企業と⾃治体の⽅に参加いただいて地域との結び
つきを深くやっていらっしゃいます。現在多くの都市で実現をさせています。事例としては、ある科学メーカーさんは地域と地元の⾃治体と企業と本学で連携契約を結びます。それをやると必ず地元のメディアが取材をしてくれて、翌⽇必ず新聞に載ったりと⼤きくします。これは継続的にやっているものです。例えば小諸市とガレージの会社さんは、最近は農業のビジネスに参⼊していて、実証実験をやりながらプロジェクト研究をやらせていただいている。こういう形で多くの取組をさせていただきますが、多くの⽅が就労して実際に活躍をいただいているというものになっております。
最後にご案内ですが、事業構想⾵⼟醸成プロジェクト研究というものをこれから東京なんですがオンラインでも参加が可能なものがございます。こちら中期計画では、新事業の挑戦を掲げているが、なかなかうまくいかないとか、社内がそういったなかなか⾵⼟にならないんだ、⾵⼟改⾰をしたいんだ、ということに悩んでいる経営者の⽅に集まっていただくものをやっているのがこの⾵⼟醸成プロジェクト研究というものになっています。今年の11⽉スタートでやっていくものがございますので、年間参加費は120万円ですが、雇⽤保険に加⼊している⽅については100万円まで助成が国から出るというふうな仕組みになっています。またそれに向けたセミナーも29日の金曜日、来週の金曜日に行わせていただく予定にしていますので、よければぜひセミナーとかもご参加いただいて、お話を聞いていただければなと思っております。
今大きく世の中が変化をしている。そういう中では、従来の正解がある問題にチャレンジしていくだけではなくて、ある程度正解のない問題にチャレンジしていく。そういったことが大事だと考えています。本学はその先駆けとしていろいろなことに取り組みをさせていただいております。もしご関心がございましたら、いつでも大学に来ていただければ見学や詳しいお話も申し上げます。本学にお越しいただいている方々は大体40歳から50歳くらいの方が非常に多くお越しいただいております。多様な方にお越しいただいていて、お医者さんとか、お寺の住職さんだとか、学校法人の理事長さんがいらっしゃいます。よければぜひご見学に来ていただければと思います。どうもご清聴ありがとうございました。